・PMFに達していない状態=適切な市場(ニーズ)にサービスや商品を提供できていない状態。
・市場(ニーズ)とそれにあったサービスや商品が重要。ということ。
PMF状態の前段階、PSFとは
・PSF(プログレムソリューションフィット)とは、解決するべき問題や課題の発見とそれを解決するための最適な方法を導き、用意することを指す。
・PMFを目指すためには、まずは下記の4つを実施してでPSFの状態になる。
1.解決するべき問題や課題の発見
2.解決策の模索
「あったら嬉しい」というレベルではなく、「それは必要である」というレベル感の解決策を発見できることが理想。
3.協力者の確保
その解決策にどのくらいの人が賛同したいと考えているかの把握、また開発まで協力してくれる人を探す。
4.ユーザーの購買意欲を確認
実際にどのくらいの金額でユーザーが購買してくれるのかを調査。
PSFからPMFへ
・PSFが完了したら、商品・サービスを世間にリリースし、PMF(プロダクトマーケットフィット)の状態にもっていく。
・まずは、MVPの開発・リリースを行う。
MVPは、Minimum Viable Product(実用最小限の製品)の頭文字をとったもので、最小限の解決策を持った商品やサービスを指す。
最小限からはじめ、仮説立て・検証やユーザーからのフィードバックを受けながら、速いスピードでPDCAをまわす。(小さく産んで、大きく育てる)
・市場のリサーチは継続的に行う。
・商品やサービスのリリースが完了し改善のフェーズにはいる際には、PMF(プロダクトマーケットフィット)の検証を行う。
PMFを検証する手法:4例
Product/Market Fit Survey
・PMFの状態を定量的に把握するための調査。
・この調査はとてもシンプルで「プロダクトが使えなくなったらどう思いますか?」という質問に対して、「非常に残念」「やや残念」「残念ではない」「該当しない(製品を使用していない)」の4つの回答を準備する。
40%以上の人が「非常に残念」を選択した場合、そのプロダクト(商品・サービス)はPMFの状態に達成していると判断できる。
NPS
・NPSはNet Promoter Score(ネットプロモータースコア)の頭文字をとったもので、顧客のロイヤリティを計る指標。
・NPSは「この企業(プロダクト)を友人や同僚に薦める可能性がどの程度ありますか?」という質問に対して、0~10の11段階で回答してもらうもの。0~6を批判者、7~8を中立者、9~10を推奨者として、推奨者の割合から批判者の割合を引いた数値がNPSのスコアとなる。サンプル数は少なくとも400以上を用意する。
エンゲージメントデータ
・Product/Market Fit SurveyやNPSはユーザーがそのサービスをこれからどのようにするかの部分について着目した調査である。
・エンゲージメントデータは実際にユーザーがどのくらい商品やサービスを利用しているかについての調査。
・見る指標はそのプロダクトの中心となる体験であり、かつ客観的なものであること。
例えば、BtoBのコンサルティングサービスであれば商談率や契約数、BtoCの小売販売であれば商品の購入ユーザー数等が挙げられる。
リテンションカーブ
・提供している商品やサービスが、どの程度の顧客に使用され続けているかという指標。(リテンション)
・リテンションカーブとはリテンション率を縦軸に、リリースからの期間を横軸に設定したグラフを指す。
・グラフが途中から横ばいになればPMFは達成できていると言える。
PMF状態からの拡大
・検証ができたら、その結果に合わせてプロダクトを改善しながら拡大を図っていく。
・新規事業を立ち上げる方は、PMFに達成する商品やサービスを提供するために、リサーチや検証を繰り返す必要がある。
参考
https://digitalidentity.co.jp/blog/marketing/about-pmf.html